岡山学芸館清秀中学校・高等部

タイ・カンボジア研修

経験という言葉だけでは
表すことができない
独自の海外研修

岡山学芸館清秀中学校では中学3年生でタイ・カンボジアに9日間渡航します。
生きている環境の前提が全く異なる人々と交流することで、様々な刺激を受け、「世界が自分ごと」になります。
「異なる」ということはどういうことなのか。
言葉では言い合わらすことができないからこそ自分で感じ、自分で解釈し、自分で答えを出さなくてはいけません。
一生涯、心に残る研修です。

タイ王国

ドゥアン・プラティープ財団

タイ王国では、ラモン・マグサイサイ賞やロックフェラー賞を受賞したプラティープ氏が主宰するドゥアン・プラティープ財団を訪問します。
バンコクの中心部にあるクロントイスラムを訪問し、スラムの現実を五感を使って感じます。

また、カンチャナブリにある同財団が運営する「生き直しの学校」を訪問します。
ここにはクロントイスラムを中心に様々な背景により家を離れなくてはならなくなった未就学児から高校生までの子どもたちが集団生活をしています。
その名の通り、ここで教育を受け、3食の食事を摂ることで体を作り、またバンコクへ帰って行きます。

悲惨な現実がある一方、彼らは毎日素敵な笑顔で生活をしています。
私たちが渡航前に持っていた先入観が壊され、「幸せとは何?」「なぜそんなに笑顔なの?」など問いが頭の中にたくさん発生します。

タイ王国1

タイ王国2

カンボジア王国

NPO法人ハート・オブ・ゴールド

カンボジア王国では、有森裕子氏が主宰するNPO法人ハート・オブ・ゴールドが運営するNCCC(ニューチャイルドケアセンター)を訪問します。
ここにも様々な背景を持った子どもたちが集団生活を送りながら、しっかりと教育を受け、自らの足で社会に羽ばたいていきます。
素敵な笑顔で私たちを受け入れ、精一杯おもてなしをてくれる姿に胸が熱くなります。
国際支援や協力とはどのような意味があるのか、参加する生徒はここで経験したことを夜ディスカッションしながら経験を自分のものにしていきます。

NCCC1

NCCC2

むつみ日本語学校

岡山で長く校長先生を務められていた桧尾睦氏が主宰するNPO法人日本・カンボジア教育支援協会が運営する、むつみ日本語学校を訪問します。
生きるために日本語を学ぶ同世代の姿に感激します。
生徒たちは、旅行ガイドや日本で働くために日本語を学んでいます。
一生懸命に日本語を学ぶ姿を目の当たりにし、「学ぶ」こと「努力」することを捉え直します。
自分たちが日常どれだけ恵まれた環境の中で学習することができているのかを感じ、自分たちの学習に対する姿勢を客観的に見直すことに繋がります。
他者を知り自分を知るという経験は貴重な体験です。

岡山学芸館では岡山学芸館ではNCCCとむつみ日本語学校からから毎年1名ずつ1ヵ年留学生を受け入れています。
海外で出会った同世代の方に再度学園で会える素敵な経験も。

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参加生徒の感想

学んだことがいい意味で裏切られる

学んだことがいい意味で裏切られる

出発前に「この3年間で学んだことがいい意味で裏切られる」と先生から言われた。行ってみてその意味が分かった。授業で知った開発途上国の情報は、先進国から見たものだ。現地に行って得た情報とは質が違う。思っていたことと現状が異なっていることがある。

清秀高等部3年
重白 哲平(岡山市立豊小学校)

知らなかった世界を見て、新しい知識を学ぶ。

何もできない悔しさが残った

スラム街の「生き直し学校」で出会った姉妹。僕はそこで何をすべきだったのだろう。先生から「(何ができるか)迷える時点で、君らは恵まれた環境にいる」と言われ、本当にその通りだと思った。何もできない悔しさが残った。
あのスラム街で出会った姉妹は今後も過酷なバックグラウンドを抱えて生きていく。何かできることがあるんじゃないか。帰国後も考え続けた。

清秀高等部3年
植田 空近(岡山市立興除小学校)

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